エントロピーの意味

エントロピーの意味

- 概要 -

かなり専門性の強い用語で、熱力学における「物体や熱の混ざり具合」のことである。そこから転じて、「(情報の)乱雑さ」や「混沌性」といった意味でも使われるようになった。

- 詳しい解説 -

元々は、熱力学というニッチな分野で生まれた言葉だが、その現象を意味する言葉としても、徐々に広義的に使われるようになった。例えば「エントロピーの増大が起こり、既に市場は混とんとしている」といった具合の使われ方である。

エントロピーとは物体等の混合度合(乱雑さ具合)であることから、よくコーヒーにたらしたミルクという例で説明される。最初はコーヒーとミルクは視認でわかるほどはっきりとわかれているが(エントロピーが低い)、じょじょにコーヒーに完全にまじりあい、紅茶色のミルクコーヒーとなるわけだが、この完全にコーヒーとミルクが混ざった状態を「エントロピーが高い(物体の混同度合が高い=煩雑だ)」と言っているわけである。