トレモロの意味

トレモロの意味

- 概要 -

音楽技法、演奏技法のひとつで、一つの音を連続して小刻みに震えるように演奏する手法のことである。

- 詳しい解説 -

トレモロとは、単一の音を小刻みに連続して反復させる演奏技法のことで、主に弦楽器(ギターなど)でよく見かける。もともとはイタリア語で「振動」や「ゆらぎ」といった意味を持っていたが、日本において、ほとんどこの「演奏手法」の一つの名称として認知されている。

またトレモロとビブラートは同じ演奏手法なのか?ということもよく比較されるが、これはちゃんと意味を理解すると全くの別物であることがわかる。

というのも、前述したようにトレモロは、小刻みに反復させる技法なので、例えば一秒間に五回音を出した場合は、しっかりと弦を五回はじいていることになる。これに対してビブラートというのは、一つの音を出したまま、その音程をなめらかに変化させるということを指すので、この場合、弦をはじくのは一回だけで、あとはその一回で出た音を、弦を押さえつける力の強さを変えることにより、音程を変える、というのがビブラートなのである。